地を這う小さき略奪者「サムライアリ」

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こんにちは。

突然ですが、僕がこの世で一番好きな虫はアリです。

幼い頃は虫が苦手で、カナブンやクモ、バッタ、カブトムシなど男の子が大好きなはずの昆虫が触れませんでした。

でもアリだけは平気でした。

小さいから怖くないし、なんだかよく分からないけどせっせと働いているし、餌にワイワイ集まって楽しそうだなと感じていました。

時は流れて、高校生2年生の時

部活の大会後に立ち寄った雑貨屋で僕はあるものを手に入れました。

アリ観察キットです。

そこから僕のアリの研究がスタートしたのです。

アリ観察キットを飼って学んだこと

アリ観察キットを購入してから、僕は部活も勉強もそっちのけで

アリの採集に勤しみました。

家に住むアリ

木に住むアリ

土に住むアリ

いろんなアリを採集しては観察し続けました。

卵が孵化するところや、さなぎが成虫になるところもこの目で見ました。

もちろん本やネットの記事を読み漁ってアリの生態や種類を調べたりしました。

TSUTAYAでアリのDVDを借りて観ました。

公園でアリの採集をしていた時などはヤンキーにメンチを切られることもありました。

その研究の中で

アリには人間と同じような社会があること

この世の中にはアリが1京匹もいること

穴を掘らないアリもいること

人間に害を与えるアリがいること

死ぬまで旅を続けるアリがいること

アリとハチは同じ仲間であること

ほとんどがメスで、オスは交尾したらすぐ死ぬこと

など様々なことを学びました。

研究のおかげで学校の成績は下がる一方でした。

高校3年生の三者面談の際には

「アリの勉強じゃなくて学校の勉強をしてください」

と担任の先生に注意されました。

でも僕は研究をやめませんでした。

勉強よりアリを観察している方が楽しかったからです。

いつか新種のアリを発見しようとさえ思いました。

でも残念ながら

僕は文系クラスでした。

今更理系に転向するのも面倒だったので、アリの研究者という夢は簡単に諦めました。

そこから、なんやかんやあって、ちゃんと大学に合格し卒業しました。

就職もして、真面目に働いています。

今では立派な働きアリです。

さて、前置きが長くなりましたが

今回は愛してやまないアリの中で

なんとも恐ろしいアリを紹介しようと思います。

そいつの名は

「サムライアリ」です。

サムライアリとは??

なんと中2心をくすぐられる名前なのでしょう。

名前からはなんとなく強そうでたくましいイメージがあります。

見た目はこんな感じです。

https://i0.wp.com/upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/25/Polyergus_samurai_casent0173324_profile_1.jpg/500px-Polyergus_samurai_casent0173324_profile_1.jpg?w=680&ssl=1

サムライアリhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%AA

日本各地に広く生息しており、中国大陸にも生息しています。

そんなサムライアリですが、実は

アリの世界において

最強最悪の略奪者

なのです。

サムライアリが最強最悪の略奪者である理由は「奴隷制度」

普通のアリと違って、サムライアリは自分たちで働きません。

女王の世話もしないし、卵やさなぎの世話もしないし、ましてや餌も取ってきません。

働きアリのくせに働かないのです。

日中もほとんど地上に出ないぐらいの引きこもりなのです。

そんなことがあって良いのでしょうか。

でもサムライアリ達は

普通のアリとは全く違う方法で生きているのです。

それはなんと

奴隷制度です。

恐ろしい。人間以外にも奴隷制度を思いつく生き物がいたのです。

サムライアリはクロヤマアリの巣を襲い、働きアリやさなぎをさらいます。

この行動は「奴隷狩り」と呼ばれ、夏の日の午後に行われることが多いです。

この時だけはこいつらも外に出ます。

いわば出陣です。

クロヤマアリも当然抵抗するのですが

サムライアリは戦闘に特化したアリなのでボコボコにやられてしまいます。

奴隷狩りのために、戦闘力を飛躍的に高めた種族なのです。

まさに戦闘民族サイ◯人です。

そうして巣から奪ったさなぎから羽化したクロヤマアリに

女王や卵の世話をさせるのです。

なんと残酷なことをするのだろうと思いますが、これがアリの世界なのです。

実にシビアです。

さらに驚きなのが

サムライアリの女王は交尾飛行を終えたあと

単身でクロヤマアリの巣を襲撃します

そして、襲撃した巣を乗っ取り、新たにそこを自分の巣にするのです

しかも、抵抗する兵士たちなど気にもとめず、クロヤマアリの女王の首のみを狙い

抹殺してしまうのです。

「母は強し」とはよく言いますが

キングダムの王騎を彷彿とさせる強さです。

勇しすぎます。

そうやって、サムライアリは種を保ち、繁栄していくのです。

全然サムライじゃないですよね。

むしろサンゾクアリの方がしっくりきますけどね。

まとめ

もしよかったら、たまには下を向いて歩いてみてください。

僕らがまだ知らない、とても面白い世界が広がっているはずです。

読んでくださってありがとうございました。

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